歩行杖・介護用杖

安心して歩くためには、杖や歩行器などが役に立ちます。
杖は一本の棒ですが「杖があるとないとでは大違い」と普段杖を使われる方はおっしゃいます。

グリップの太さや重さなど、様々な種類があります。
女性には、グリップが小さい方が握りやすいでしょう。
軽量型の杖もたくさんありますが、ある程度重さがあった方が杖を振り出しやすい。という方もいらっしゃるでしょう。

体にあった長さ、使いやすいグリップ、お好みの色柄を選んで自分にあった杖を選びましょう。

簡単に杖の長さを計算する方法は、
身長÷２＋２〜３cmです。
杖の合わせ方、選び方に、杖の長さを自動で計算できるフォームをご用意しています。

ＳＧマーク基準書では、杖の先を動側の足先の前方20センチに置き、肘を30〜40度（もっとも自然な角度）に曲げた位置で、杖の長さを決めるように勧めています。

この長さを目安に、ご本人が疲れず、使いやすいと感じる長さを選んであげてください。

杖を使って「１・２・３・１・２・３」という三拍子のリズムでゆっくり歩く方法を、三動作歩行といいます。
歩行スピードは遅くなりますが、常に２点でささえている安定した歩行になります。
ですが、ある程度歩行能力がある方に、無理にリズムを作ってしまうと、かえってリズムを崩すことがあるので注意しましょう。

4点杖とは多点杖（多脚杖）の事です。杖先が4本に分岐している杖のことをいいます。
分岐した杖先は3本?5本までございます。現在市販されているものは、4本に分岐した物が多いですね。

4点杖は1本杖では歩行が不安定な方、筋力低下や麻痺のある方に有効です。
4点杖・多点杖の利点は、すべての杖先が床に接地するので、非常に安定感があることです。

逆に、四点すべてが床面につかないと不安定になります。
凸凹した床面や、ななめになっている床面での使用は多点杖は向いていません。
実質、屋内専用と言えますね。