歩行支援について
様々な理由で歩行や立上りが困難になってきたときには、何とかして歩けるようになりたいと思うものです。
「歩けなくなったおしまい」と思う方も多いのではないでしょうか。
歩くためにリハビリをしている方もいらっしゃいます。
このような方の気持ちを考えると、歩くためのサポートをしてあげたいですね。
しかし、「安全に歩行・立上りをすること」と「歩きたい・歩かせたいということ」は別であることを、ご本人や家族の方に理解してもらう必要があります。
無理は禁物です
無理な歩行や歩行の介助は転倒や骨折の危険が生じます。
無理をすることによって、ご本人が「肋骨骨折」「腰痛」「大腿骨骨折」などをしてしまい、寝たきりになった例も多くございます。
「足に体重をかけさせる」ことを目的にする
立てない人を無理やり立たせるという方もいらっしゃいます。
「足に体重をかける」こと自体は悪いことではありません。
しかし、上記のように転倒や怪我をしてしまう場合がございます。
歩行や立上りが安全にできないと考えられる場合には、「歩かせる」ことを目的にするのではなく、「足に体重をかけさせる」ことを目的にするのがよいでしょう。
ご本人・介助者ともに、なるべく負担にならない方法で、適切な福祉用具を使用し、移動・立上りを行うことが大切ではないでしょうか。