トップ > 福祉用具の選び方、使い方 > 座位移乗について
座った姿勢で移乗する座位移乗は、安定した移乗ができます。
移乗動作の中に危険な動作や訓練要素は含めずに、安全で、楽にできる方法をきちんと確立しておくことが大切です。
座位移乗をするためには、お尻で移動する経路に障害物や大きなすき間があってはいけません。
車椅子やポータブルトイレを選ぶ際には、肘掛けが着脱、跳ね上げできることが必要です。
また、車椅子、ポータブルトイレの座面やベッドの高さが調節できることも大切になります。
では、座位移乗をサポートする用具について見ていきます。
自分でお尻を浮き上がらせることができれば、「支持物」をつかんで、お尻をうかせ、少しずつ横に移動することができます。
支持物とは、ベッドと車椅子ならば「ベッドの介助バーと車椅子の肘掛け」車椅子からトイレならば「トイレの手すり」を使います。
この場合、お尻を浮き上がらせるので、移乗元と移乗先に多少の高低差があっても、超えられる場合も多いといえます。
お尻を浮き上がらせることができなくても、滑らせることができれば、自分で、あるいは軽い介護で移乗できます。

お尻を滑らせる場合は、低い位置から高い位置への移乗が難しくなり、すき間があると危険です。
このすき間を埋め、お尻を滑りやすくするためには「トランスファーボード」を使用するとよいでしょう。
すき間を埋めるように橋渡しとして使います。
使用する際に、若干高低差をつけて、低いほうへ移動するようにすれば、滑りやすく横への移動もしやすくなります。
裸のお尻の場合、トランスファーボードではお尻を滑らせることができないので利用できません。

その際は「スライディングシート」を使用します。
ボードは、「お尻を滑らす」のに対して、シートは「」シートを滑らして」使用します。
スライディングシートは「輪」になっているので、輪の内側がすべり、お尻とシートの間では滑りません。
したがって、裸でも使用することができます。
座位移乗は簡単で容易な移乗方法ですが、本人の身体機能、介護者の能力、環境などによって、いろいろな方法の中から適切な方法、条件に似合った技術を選ぶ必要があります。
すべて覚えることは大変なことだと思います。しかし、家族から考えてみれば、自分たちに一番適した方法を1つか2つ知っていればよいわけですので、難しいことではありません。
それぞれの技術は簡単で容易に覚えることができます。