ベッドの基本的な使い方

本人が身体を動かすことができないとき、ベッドの背を上げたり下げたりするときは、必ず介護動作が必要になります。
最初に気をつけなければならないことは、寝ている位置の確認です。

背を上げる場合に必要な介護動作

寝ている位置が正確でないと、背を上げたら強い圧迫が生じたり、身体がずるずるすべることになります。
背を上げる前には必ず正しい位置似ていることを確認し、位置がずれているときは、正しい位置に戻してから背を上げます。

ベッドの背を上げるときは、まず膝を上げて身体が滑らないようにしてから背をあげます。
このとき、背がある程度まで上げってくると(45度程度)、本人にはベッドの背と太腿部とで挟む困れるような強い圧迫感が生じます。
自分で身体を動かせる人は、この圧迫感を自ら除去しますが、身体か動かせない人は苦しくてこれ以上背を上げるなという合図をします。

このような場合には、介護者が本人の体幹部を前傾させて圧迫を解放させるような介護動作をする必要があります。
この介護動作はこの後も背を上げるたびに続ける必要があります。

背を下げる場合に必要な介護動作

背を下げるときにも介護動作が必要です。
一つにはベッドを平らに戻す途中で、まだベッドが平らになっていないのに、ベッドが平らになったと感じる人がいます。
このような人の場合には、背を一気に下げてベッドを平らにしますと、本人は頭が水平よりさあっているような感じになってしまいます。
これは経験してみるとよくわかりますが、ものすごく嫌な感じです。

このような人の場合には、一気にベッドを平らに戻すのはでなく、少し背が上がっている状態で休んでからさらに背を下げると、この感覚がなくなります。
どうしても急いでベッドを平らにしなければならないときには、ベッドの背が20度くらいになったときに首の下に手を入れて、頭を軽く起こすような介護をしながら背を下げると、この感じがなくなります。

もうひとつ背を下げたときに必要になる介護に、背中のずれの解放があります。
ベッドを平らに戻したとき、背中とシーツの間にずれが生じ、引っ張られた感覚が残っています。
自分で身体を動かせれば、もぞもぞしてこの突っ張り感を除去します。
自分で身体を動かせない人の場合には、介護者がつっぱい間を解放させる介護動作が必要です。
一度側臥位にし、背中を解放して、次に逆向きの側臥位にして同じことを繰り返します。
これで背中が解放され、ゆったりした気分になれます。

まとめ

ベッドは電動でいわば強引に底板が動かされます。
その上にマットレスを敷いて寝ている人にとってはいろいろな苦痛が生じかねません。
介護者は丁寧にそれらに対応して行くことが必要です。
これらのことは、一度自分がベッドに寝てみて、身体が動かない状況を想定してみればすぐに理解できることです。

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