トップ > 福祉用具の選び方、使い方 > ヒートショックについて
自宅で快適に入浴するためには、入浴事故がないように安全に入れるように配慮しなければなりません。
寒い脱衣所では欠陥が収縮するため血液は心臓、脳、消化管などの臓器にかたよっています。そしてさらに、脱衣所の温度が低い場合は、入浴前に血圧上昇が起こり、入浴後およそ4、5分たった頃、収縮期血圧(最高血圧)は入浴前より低下するといわれています。
また、水中では、大気圧と深さに比例した水圧が働き、水圧んいよって全身浴では胸部と腹部は収縮し、心臓への負担は増加すると言われています。
入浴事故でよく聞く言葉のなかに【ヒートショック】という言葉があります。
これは、急激な温度差が身体に与える衝撃のことです。
血圧は、血管の拡張・収縮により返送します。血管が収縮すると血圧は上昇し、拡張すると血圧はさがります。
暖かな部屋から、冷え切った脱衣所や浴室へ行くことで、血管が収縮し、血圧が上昇します。その後、お湯につかって身体が温まり、血管が拡張、血圧が急激に下がります。
さらに入浴後、冷えた脱衣所に戻ることで、血管が収縮し、血圧が上昇。
暖かな部屋→冷えた脱衣所・浴室→湯船のお湯と温度差が大きいほど血圧の上昇・下降が激しくなるのです。
こうした急激な温度変化による血圧の変動は、心臓に負担をかけます。
特に高齢者は若者に比べてその負担を受けやすく、結果意識をなくしたりなど、深刻な事故につながることがあります。
寒い時期の入浴中の死亡事故は、交通事故で死亡する人よりも上回っています。
夏と冬の入浴では、脱衣所・浴室の温度と湯温に大きな差があります。夏の温度差が13度なのに対して、冬の温度差は32度もあります。
この大きな温度差が激しい血圧の上昇・下降につながり、それが入浴中の死亡者数の増加を招いていることが伺えます。

厚生労働省の2006年人口動態統計年報(HPより)によると、家庭での不慮の事故で死亡する人のうち、「入浴中」に亡くなった人は年間3632人で、その9割近くを65歳以上の高齢者が占めています。また、諸外国と死亡率を比較してみると、日本は世界のトップとなっています。

ではなぜ日本では入浴中の死亡率が高いのでしょうか。
その一つとして、日本と諸外国の浴室環境の違いにあります。
日本では浴室暖房設備の普及率が21.5%と、ドイツをはじめ浴室の事故が少ない諸外国に比べて普及が進んでいないのです。
諸外国は浴室の暖房設備が整っているため、浴室での死亡事故が少ないと考えられます。

浴室や脱衣所を暖房器具で暖めることで予防ができます。
オススメは
浴室暖房乾燥機。とくにミストサウナによるミストサウナ浴がオススメです。
細かい霧状のミストが全身を包んで、短時間で身体を芯から温めます。
また、浴室全体が暖まるため、入浴中の温度変化が少なく、身体への負担を軽減することができます。
ただ、様々な理由により、浴室・脱衣所に暖房器具がおけない、浴室暖房乾燥機が設置できないと言った場合には、シャワーを使って高い位置から浴槽にお湯を入れることで、浴室を暖める事ができます。
また、熱めのお湯が好きな方は特にご注意を!
温度差が大きいため、急激に血圧が変化します。
38〜39度程度のぬるめのお湯での半身浴がオススメです。