トップ > 福祉用具の選び方、使い方 > 浴槽の出入りの環境
浴槽のまたぎやすさは、安全面においてもとても重要です。
浴槽を立位でまたぐ、座位(腰掛けて)またぐ、いずれの場合でも、またぐときにバランスを崩しにくい環境が必要です。
浴槽のふちは、またぎやすい40cm程度の高さに設置することが大切です。
この高さは、片足を浴槽内に入れたときに、もう一方ぼ脚が洗い場床面に届く高さ、つまり左右の足がどちらも床面に届くように洗い場と浴槽の底の高低差を10~15cm程度に抑えた高さの目安です。
この環境を作るには浴槽選びが大切です。
浴槽は和洋折衷式浴槽が適しています。
深さが50~55cmの製品で縁の薄いものを選びます。
また、大きすぎる(長すぎる)と浮力が影響して入浴中の姿勢が不安定になりやすいので、適切ではありません。
浴槽は、浴槽内に腰をおろしたときに膝を少し曲げた状態でかかとが前方の面に届くことが選択の目安です。
一般的に高齢者向けには和洋折衷式浴槽で長さ(外形寸法)が110~130cmが適する形状といえます。
立位でまたぐ場合には、さらに、手すりを使って動作の安全性を高めます。
立位でまたぐ手すりは、縦手すり、横手すりが考えられます。
縦手すりの場合には、両手で手すりを握り、縦手すりを中心に身体を回しながら浴槽をまたぎやすいように浴槽の縁の垂直線上に取り付けます。
横手すりの場合には、壁の方向を向いて両手で横手すりを握り浴槽をまたぐ動作がもっともバランスを保ちやすい動作なので、洗い場と浴槽上を横断するように横手すりを取り付けます。
手すりを用いても立位でまたぐ動作が不安であれば、のように座位でまたぐ環境を考えます。
座位でまたぐ場合は、できるだけ浴槽横幅(短辺方向)の中央に近い位置に腰掛けると、またぐ動作が安定します。
浴室に160×160cmの広さがあれば、下図
のように浴槽の長辺方向に腰掛スペースを用意することができます。
内法寸法120×160cmのように狭い浴室ではバスボードの利用や、洗い場においた入浴用いすの利用を考えます。
入浴用いすに座ってまたぐ場合には、身体をできるだけ浴槽の法に向けてまたぐので、特に下図の位置にもう一本手すりがあると安全です。