ホーム > 福祉用具の選び方、使い方 > 手すりの種類とチェックポイント
手すりには、水平手すり・縦手すり・L字型手すりなどの種類があります。
この中でも水平手すりは、廊下・トイレ・浴室などに最も多く使われています。
この水平手すりを設置する際のポイントは色々ありますが、最低限チェックしなければならないポイントは、「高さ」・「太さ」・「温かさ」の3つです。
「高さ」とは床面から手すり上面までの高さのことです。
具体的には、個人の障害の状況にもよりますが、利用者本人の大腿骨大転子の高さに2、3㎝加えた高さが使いやすいとされています。
テキストなどで、「75〜85㎝の高さにする」 などといった数値をよく目にしますが、これは不特定多数が使用する公共の建物などに適応する人間工学的な研究による数値なのです。
「太さ」は、握りやすさ・使いやすさに関係する寸法なので、慎重に採寸しなければなりません。
これも利用者本人の手の太さをもとにその太さを決めます。
目やすとしては、直径2.8〜3.5㎝程度が握りやすい太さといわれています。(握ったときに指先が触れる程度の太さ)
利用者の動作を考えて、使いやすい太さと形状を選ぶようにしましょう。
手すりの形状は円形だけではありません。
リウマチなどにより、手すりを握ることが難しいときは、手すりに手や肘をのせて移動できる、楕円に近い形状になっている手すりを選ぶとよいでしょう。
「温かさ」とは、材質の問題ですが、特に屋外に設置する手すりは冷えやすいので、十分検討した上で材質を選びましょう。
また、冬期間における冷たさ
は不快感だけでなく、身体にストレスをも与えます。
材質的にステンレスなどの金属に 直接ふれるものは避け、その上に樹脂コーティングしてあるもの、プラスチック製のもの、また木製のものなどを選ぶことをオススメします。
それでは、手すりのタイプについて見ていきましょう。
縦手すりは、床面に対して垂直に設置するもので、立ち止まってドアを開け閉めしたり、比較的大きな段差を超えるときなどに、姿勢安定などの目的で多く使われています。
縦手すりの取付高さは、手すりの中心が「小さく前へ倣え」をしたときの中指の高さになるように取り付けるのが使いやすいとされています。
また、縦手すりの
場合はしっかりと握って使うので、水平手すり以上に握りやすさについて検討しなくてはなりません。
もちろん材質は冷たくならないものにしましょう。
L字型手すりは、水平手すりと縦手すりがひとつになった形と機能をもっています。
病院や駅などでも見かけたことはありませんか?
くねくね曲がった波型の手すりです。
この波型が、立ち上がるのに、身体を引き寄せたり、踏ん張ったりするとき、握りやすい角度を選べるようになっているのです。
ドアを開閉して出入りする際に、体を支えるために使用します。床面から高さ1200mm前後あたりを握れるように取り付けます。
手すりは基本的に両側につけますが、片側手すりの場合は下りる時に利き腕側にくるように設置します。
取り付け高さは段鼻から750mm程にします。
廊下の手すりと続いていない場合、なるべく手すりの端部は200mm以上水平に伸ばします。これは手すりを持とうとして前のめりになることを防ぐためです。

名前のとおり、手すりが光り、暗くても手すりの場所がわかります。
夜に暗い廊下を歩くときや、階段を上り下りするときに安心ですね。
手すり全体が光るタイプや、足元を照らすタイプもございます。

トイレなどで使用する、可動する手すりです。
トイレのひじ掛けなどとして使用することができます。
使わないときはしまうことができるので、トイレへの移乗のさいやご家族が使用するときに邪魔になりません。

段差のある玄関での昇降に使います。
段差の大きい玄関での昇降に不安がある方にオススメの手すりです。
玄関手すりを取り付けることで。身体の安定を保つことができます。
玄関台などと合わせて使えば、より安心して段差を上り下りをすることができます。
使いやすい玄関になることで、外出への意欲もわいてきますね。

玄関から門までに設置する手すりです。
玄関から門までの階段やポーチ段さに身体を支える手すりを設置するだけで、歩行時の安心感を得ることができます。
安心感があると、外出する意欲を高めることができます。
アプローチ手すりは屋外に設置します。
手すり表面は、夏は暑くなりにくく、冬は冷たくなりにくいものを選ぶようにしましょう。
また、蓄光するものでしたら、暗くなったらぼんやりと光るので、夜間に使用するときも手すりの場所が分かって安心です。