「やさしさの時代」と呼ばれるようになって久しくなります。そしていまや「やさしさ」は私たちの生活の隅々にまで行き渡っています。でも本当の「やさしさ」についてゆっくり考えたことがあるでしょうか。もしかすると「やさしさ」とは、現代日本の「時代の気分」なのかもしれません。
「やさしさ」は「優しさ」であり「易しさ」でもあるのですが、「やすいこと」「安易なこと」とは、実は異なるようです。 福祉の視点で見てゆくと、高齢者や障害者にとって「やさしい」社会は「安易」につくられるものでしょうか。むしろその逆と言えます。「やさしく」あろうとすればするほどに悩みます。「やさしく」あることこそが実は難しいことなのです。
また、高齢者や障害者にとって使いやすく工夫された道具や住まいは、そういった人々にだけ便利なものであってはいけません。誰しも歳をとってゆきます。そして、いつどの瞬間にも突然、体の自由がきかなくなる可能性があるのです。
ですから住まいも道具も万人にとって便利であり、使いやすく、親しみやすくあらねばならないのです。本来、高齢者や障害者を特別な存在としてとらえず、同じ時代に暮らすひとびととして分け隔てなく接することこそが必要なのです。
そう考えていくと「やさしい」を実現するには多くの困難がともなうことに気づくのです。つまり「やさしさ」を追求するということは、よく考えること、工夫することといった努力の積み重ねこそが必要なのです。わたしたちは、お客様にやさしくあるために自らに厳しくある企業なのです。
神崎株式会社
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